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威厳がなくなった夫。

認知症の為、1分前のことも覚えていられない老夫を、その都度、激しくなじる老妻がいました。

「病気で覚えていられないのだから、責めないでください。。。」といくら説明しても、 なじることを止めようとしない妻。

そのお宅では1時間の生活援助が仕事でした。
1時間もの間、その夫婦のやり取りを聞いていなければいけないのは、とてもストレスでした。何しろずっと喧嘩しているのですから。

夫の方は、なじられてもさほど気にせず(・・すぐに忘れるから気にならないと思う)、 次から次へと話をする。 夫は話好きなのです。

時々、幻覚も見るようで、「あそこの壁に蛇がいるぞ! ほら、そこ!!」と大きい声で言い、 妻はその度に激しく反応しました。

そのご夫婦に子どもはなく、大企業の役員だったという自慢の夫は高給取りで、 以前はふたりで良く豪華客船で世界の旅をしていたと、妻はその時の写真を何度も見せてくれました。

そして、「今でも貯金が1億円以上ある。」と妻は自慢します。

そんなに働いてくれた夫なのに、今、感謝や労わりの気持ちはないのだろうか?

いくらお金があっても幸せにはなれないんだな、としみじみ思いました。
健康第一です。

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