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10年前の写真。

一人暮らしの認知症の女性宅を訪問しました。

玄関でピンポンしても、寝ていて起きて来ません。
すっかり昼と夜が逆転してしまい、朝寝て、夜に起き出すという生活が続いています。

この悪循環から脱出してもらう為、ヘルパーが朝・昼・晩と訪問し、起こしているのですが、なかなか難しい状況です。
ピンポンを何度押しても、しつこく電話をかけても、反応がありません。居留守です。

仕方なく、担当ヘルパーは預かっている鍵を使って入室します。

他人の家へ黙って入るなんて、泥棒にでもなったようで、良い気はしないものです。

ある日、いつものように鍵を開けて玄関から入り、リビングへ行ってみると、
カーテンは締め切り、電気も消えていて、朝だというのに真っ暗でした。

ここまではいつもと同じ。

電気を点けたら、テーブルの上に写真が2枚置いてありました。

「?」

初めて見た写真です。

近くでよく見ると、3人の友達と一緒にBさんが笑顔で写っていました。

日付は丁度、10年前。

10年前はBさんも、こうしてお友達とお出かけして、楽しそうに過ごしていたんだなぁ・・・、 そう思うと、なんか切なくなりました。

昨日、Bさんはこの写真を見て、当時を思い出していたのだろうか?

思い出すことが出来たのだろうか??

いろいろ考えながら、2階の寝室へ行き、Bさんの寝顔を見ました。。。

さっき見た、写真の中のBさんとリンクして、 少しの間、声がかけられませんでした。


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